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大腸がん検診(便潜血検査)を受けましょう。

[2026.03.22]

日本国内において、大腸がんにかかる方は年々増加しています。2021年の統計では、大腸がんの罹患率は男性・女性ともに第2位(男性1位は前立腺がん、女性1位は乳がん)ですが、男女合計では第1位となっています。また、死亡数においても2024年のデータで男女合計で肺がんに次いで第2位となっており、非常に身近な病気と言えます。

日本国内で増加する大腸がんの現状と原因

大腸がんが増加している背景には、人口の高齢化に加えて、食生活の欧米化や運動不足、肥満の増加などが深く関わっていると考えられています。現在の大腸がんに関する統計データは以下の通りです。

罹患率(2021年) 男女合計で第1位(男性2位、女性2位)
死亡数(2024年予測) 男女合計で第2位(男性2位、女性1位)
主な増加要因 高齢化、食生活の変化、運動不足、肥満

大腸がんが発生するメカニズム:ポリープとの関係

大腸がんの多くは、腺腫と呼ばれる良性の腫瘍(ポリープ)ががん化することで発生します。一方、胃がんの多くは最初から粘膜ががん化して発生するため、ポリープががんになるケースは稀です。そのため、胃のポリープは経過観察されることが多いですが、大腸のポリープは放置するとがんになる恐れがあるため、5mm以上の場合には積極的な切除が検討されます。

症状のない早期段階で見つける重要性

大腸ポリープの段階で切除できれば、将来のがんを未然に防ぐことができます。また、早期の大腸がんであれば、内視鏡治療のみで完治を目指すことも可能です。しかし、やっかいなことに初期は自覚症状がほぼありません。便に血が混じったり、腹痛や便秘・下痢を繰り返したりする症状が出ている場合は、すでに進行がんになっている可能性があります。

早期発見のカギを握る便潜血検査

症状がない段階で異常を見つけるために重要なのが「便潜血検査」です。検診では通常2日分の便を採取し、目に見えないほどの微量な出血がないかを調べます。検査の結果、2回のうち1回でも陽性であれば精密検査が必要です。精密検査では、大腸の隅々まで直接観察できる大腸内視鏡検査が行われます。

精密検査を後回しにしないでください

「たまたま血が混じっただけ」「痔のせいでしょ」といった自己判断で精密検査を受けないのは非常に危険です。また、便の再検査を希望される方もいますが、ポリープや早期がんがあっても毎回出血するとは限らないため、再検査が陰性だからといって安心はできません。一度でも陽性反応が出た場合は、必ず内視鏡検査を受けましょう。当院では内視鏡検査を行っていませんが、適切な医療機関へのご紹介が可能ですので、お気軽にご相談ください。

大腸がん検診の流れとステップ

大腸がんを早期に発見し、適切に治療するための一般的な流れは以下の通りです。

  1. 便潜血検査の実施
    大腸がん検診などで、2日分の便を採取して潜血の有無を調べます。
  2. 結果の判定
    1回でも陽性反応が出た場合は、医療機関での精密検査が必要と判断されます。
  3. 大腸内視鏡検査(精密検査)
    専門の医療機関を受診し、内視鏡で大腸の内部を詳しく検査します。
  4. 適切な処置・治療
    ポリープが見つかった場合は切除を行い、がん化の予防や早期治療につなげます。

40歳を過ぎたら毎年の検診を習慣に

大腸がんは、定期的な検診によって予防や早期治療が可能な病気です。40歳を過ぎたら、1年に1回は大腸がん検診を受けるようにしましょう。便を採取するだけの負担が少ない検査で、命を守ることができます。

ただし、大腸がんの中には急速に進行するタイプも存在します。検診結果が異常なしであっても、以下のような症状がある場合は、次回の健診を待たずに医療機関を受診してください。

  • 便に血が混じっている(血便)
  • 持続的な腹痛がある
  • 便秘と下痢を交互に繰り返している
  • 便が細くなったと感じる
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