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座っている時間を減らすだけも体に良いです。

[2024.10.06]

医師から「運動しましょう」と言われてもなかなかやる気になれない、できたとしても3日坊主で終わってしまうことが多いのではないでしょうか。何もジョギングや水泳、スポーツジムに行くだけが運動ではありません。とにかく何でもいいので体を動かすだけも体には良いようです。

座っている時間を減らすだけでも体に良い?

感覚的には座っている時間が長いのは体に良くないのは分かると思います。実際にも座っている時間が長いと糖尿病や心臓の血管の病気になる可能性や亡くなる可能性が高くなる研究結果がたくさん出ています。

日本人の約8万5千人を対象にした研究でも約20年間の間で1日にテレビをみる時間が2時間未満の方に比べて6時間より多くみる方の方が心筋梗塞や脳梗塞などの血管の病気で亡くなる方が明らかに多かった研究結果があります (1)。少し前の研究なのでテレビをみる時間が対象ですが、今ですとスマホをみる時間に置き換えても恐らく同じような結果ではないかと思います。またタバコが主な原因で咳や息切れが生じる慢性閉塞性肺疾患(COPD)という病気においても、座っている時間が長い方のほうが死亡率が高い結果もあります。

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昔と比べて車やスマホの普及、家電の発達などにより確実に座ったり寝転んでいる時間は長くなっていると思います。運動とはいかなくてもまずは座っている時間を減らすように意識して生活するだけても健康に良いです。自分も平日は診察室の椅子に座っていることが多いので、患者さんを診察室にお呼びするときは椅子から立ってなるべく自分でお声をかけるようにしています。運動?面倒だなぁと思う方はまずは座ったりごろごろしている時間を減らすことから始めてはいかがでしょうか。

(1) Circ J 2015; 79: 2389–2395

 

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