メニュー

加湿器肺炎ご存知ですか?

[2019.01.14]

1月に入り空気もかなり乾燥してきました。連日乾燥注意報も出ています。空気が乾燥するとのどや鼻の粘膜が弱り防御機構が低下するため、風邪などのウイルスに負けやすくなります。また風邪のウイルスやインフルエンザウイルスは空気が乾燥すると表面の水分が蒸発して軽くなるため空気中に浮きやすくなり、のどや気管支に入りやすくなります。このため加湿器を利用し部屋の湿度を保つことは、風邪やインフルエンザの予防にとても大事です。ただし加湿器が原因で肺炎になることがたまにありますので注意が必要です。

 

〇加湿器肺炎とは

加湿器肺炎とは加湿器の中に発育したカビ(真菌)を吸い込むことで起こります。吸い込んだカビ自体は非常に病原性が弱く肺に直接炎症を起こすことはありません。しかし吸い込んだカビに対して肺や気管支がアレルギー反応を起こすことが加湿器肺炎の原因です。専門的には過敏性肺臓炎というアレルギー性肺炎の一種になります。アレルギーによる肺炎であるため通常の肺炎の治療薬である抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。

 

〇加湿器肺炎の症状とは

発熱、咳、息苦しさなど通常の肺炎と同じような症状となります。重症の場合には呼吸状態が悪化し入院が必要になるケースもあります。

 

〇どうやって加湿器肺炎と診断しますか?

通常の肺炎と症状は同じであり、なかなか診断が難しい場合があります。家に帰ると(加湿器を使用すると)具合が悪くなる、抗生物質で治療しても効かない、などが診断の手がかりになります。大事なのはまず疑って、最近加湿器を使用し始めたかなど詳細に患者さんから聞き出すことが重要です。

疑われた場合にはCTで詳しい肺の画像検査をしたり、内視鏡で肺の細胞や組織を採取することもあります。さらに入院などで加湿器のカビから隔離させ症状が良くなるか、再度同じ加湿器を使用して症状が出るか(環境誘発試験)を行ない診断します。

 

〇治療はどうしますか?

軽症例では加湿器の使用をやめれば自然に改善します。症状が重い場合にはステロイドというアレルギー反応を抑えるお薬を使う場合もあります。

 

〇予防はどうしますか

加湿器の中のカビが原因ですのでこまめに加湿器の水を取り替える、加湿器の中の掃除などメンテナンスをしっかり行っておくことが大切です。

 

空気が乾燥しインフルエンザも本格的に流行してきました。手洗い、うがいや適切に加湿器を使用し予防をしていきましょう。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME