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血圧はいつ測ればいいの?

[2018.01.02]

〇家庭での血圧測定の重要性

血圧は色々な条件(気温、体調、ストレス、時間帯)で容易に変動します。したがって月1回程度の診察室での血圧測定のみではたまたまその時に高かった、あるいは低かったという場合があり本当の普段の血圧の評価をすることは難しいのです。血圧のお薬を増やしたり減らしたりと調節する場合にも、月1回程度の診察室での血圧値のみでは本当に増やしていいのかどうか判断できないことも多いのです。(たまたまその時高かっただけなのにお薬を増やしていしまうと今度は血圧が下がりすぎてしまうことがあります。)

その患者さんの本当の血圧の状態を評価するには毎日の家庭での血圧の数値が非常に重要なのです。

 

〇いつ血圧は測ればいいの?

高血圧治療ガイドライン2014では①朝(起床後1時間以内・排尿後・お薬を飲む前・朝食前・座位で数分安静にしてから)、②晩(寝る前・座位で数分安静にしてから)の測定が推奨されています。またそれぞれ2回測定し、その平均値を記録するとあります。たしかに2回図っての平均はより正確な評価となりますが、日常生活において朝晩それぞれ2回ずつの測定は手間を考えると続けるのは難しいと思います。一般的には朝と晩1回ずつの測定をしていただければ十分と考えます。

ちなみにガイドラインでは指用や手首血圧計は不正確であり、上腕用での血圧測定が推奨されています。

ご家庭で毎日同じ時間に測っても血圧というのはバラツキがあります。たまたま普段より少し高い数値が出た場合、不安になり何回も測る方が時々いらっしゃいます。血圧測定は一喜一憂せず、毎日長期に測定していくことが重要です。

最近では早朝高血圧(寝る前よりも早朝血圧が15mmHg以上高い場合や寝る前は正常でも早朝時に高い場合)が心血管病の将来的なリスクと関連しており重要視されてきています。早朝高血圧を早期発見するにはやはり朝晩の定期的な家庭での血圧測定が重要となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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