メニュー

インフルエンザワクチンについて

[2018.10.10]

インフルエンザ流行の季節がまたせまってきました。今回はインフルエンザワクチンについてのお話です。

〇インフルエンザワクチンの効果について

インフルエンザワクチンを接種することでインフルエンザの発症を防いだり、たとえかかったとしても症状が軽くなるなどの効果が期待できます。またインフルエンザにかかると肺炎や脳症を合併して入院や命の危険にさらされる方がいます。ワクチンを接種することによりこのような重症化も予防することが期待できます。

 

 〇インフルエンザワクチンを積極的に接種した方がいい方

 生後6か月以上の方は周囲への感染を防ぐ意味でもインフルエンザワクチンの接種が基本的には勧められます。ご高齢の方や持病を持っている方は重症化することもあり積極的にワクチンを接種すべきです。

インフルエンザウイルス感染で亡くなる原因としては、インフルエンザそのものによる死亡よりも、インフルエンザ感染にひきつづいて起こる肺炎で亡くなったり、インフルエンザ感染をきっかけにもともとの持病が悪くなり亡くなることの方が多いのです。

インフルエンザウイルスに感染しますと、ウイルスにより気管支が傷んでしまい細菌に対する防御機能が低下してしまいます。そこに肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が気管支にくっついて肺炎を引きおこします。特に高齢者や糖尿病を持っている方はもともとの体の抵抗力が低下しており、肺炎をさらに起こしやすくなるため積極的なインフルエンザワクチン接種がすすめられます。

高齢者の方は、肺炎になると命の危険はもちろん、入院により足腰が弱くなって立てなくなったり、認知症が進んでしまったりと治ったとしてももとの元気な状態で退院できなくなることもあり得ます。

以下の持病をもっている方はインフルエンザ感染により持病そのものが悪化することがあり、ワクチンの積極的な接種が勧められます。

〇呼吸器系の病気を持っている方

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者さんはインフルエンザワクチン接種によりCOPDの悪化による死亡率を50%減少させることが明らかになっており全てのCOPD患者さんにインフルエンザワクチン接種が勧められます。

気管支ぜんそくの患者さんもインフルエンザなどの感染症をきっかけに発作を起こすことがあり、予防接種をしておくことが勧められます。

〇心臓の病気を持っている方

慢性心不全の方はインフルエンザワクチン接種により死亡率が低下することが報告されています。ほかにも心臓弁膜症もインフルエンザワクチン接種が推奨されます。

〇腎臓の病気を持っている方

腎機能の低下している方は細菌やウイルスに対する抵抗力が正常の人と比べて低下していることが多いです。腎臓に病気のある方もインフルエンザワクチンを接種することにより死亡や入院のリスクが低下することが明らかとなっています。

このことから以下の方は予防接種法に基づく定期予防接種の対象となっています。

(1)65歳以上の方

(2)60~64歳の方で心臓、腎臓、もしくは呼吸器の機能に障害があり、身の周りの生活を極度に制限される方

(3)60~64歳の方でヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方

 またこのような方の周りの方(ご家族、介護者など)も移さないようにワクチンを受けておくことが大切です。

 

〇肺炎球菌ワクチン接種との併用

インフルエンザ後の肺炎としては肺炎球菌による肺炎が最も多いです。肺炎球菌ワクチンを接種しておくことでより肺炎の予防効果が高まります。

 

〇インフルエンザが疑われたら早めに受診しましょう

インフルエンザの場合、普通の風邪と違って38度以上の高熱、全身の関節の痛み、筋肉の痛み、だるさが出ることが多いです。のどの痛みや咳、鼻水など風邪に似た症状も合わせて出ます。気を付けなくてはいけないのは予防接種をしていた場合にはあまり高熱や全身の痛みが出ず、風邪と紛らわしい場合があります。現在は飲み薬や吸入薬、点滴などのインフルエンザに対するお薬が出ていますが、発症から時間がたってしまうと(48時間以上)十分な効果が出にくくなります。発熱などインフルエンザを疑う症状が出た場合には早めに医療機関を受診し診断を受けることが大切です。

 

もちろん予防接種以外にも手洗い、咳エチケット(咳をするときは他人に向けてしないこと、咳が出るときはマスクをすることなど)、十分な睡眠や栄養の摂取なども予防には重要です。

これから流行が始まりますがぜひ普段から予防を心がけ、もしインフルエンザかな?と思われる症状が出た場合には早めに受診しましょう。

 

 

 

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME