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お薬の問題について

[2018.06.24]

 ポリファーマシーという言葉を最近よく耳にします。ポリ=多くの、ファーマシー=薬、直接的に日本語にすると多くのお薬を飲んでいるという意味になります。多くのお薬を飲むということは、副作用が強く出たり、飲み忘れ、飲む量や時間帯の間違えをする可能性も高くなります。このように多くのお薬を使用することによって、良くないことがおきている状態をまとめてポリファーマシーといいます。

 高齢者の患者さんでは持病の増加や加齢に伴い色々な症状が出やすいため、病院で出されるお薬も多くなる傾向があります。75歳以上の患者さんの約4割は5種類以上のお薬を飲まれているとされています。高齢者の患者さんではお薬を代謝する腎臓や肝臓の働きが落ちていることが多く、副作用が生じやすくなります。このようにご高齢の患者さんで多くのお薬を飲まれるということは色々な注意が必要です。もちろんお薬をむやみに減らすことはもともとの病気の悪化をきたす可能性もあり、むやみに減らすのも問題があります。

 患者さんにとって不必要なお薬は出されていないか、病気が良くなってきた場合にはお薬を減らせないかなど毎回よく考えながらの診察を心がけてまいります。

 

 

 

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